山口大学でMicro:bitを使った潅水装置をつくるセミナーに参加しました
2024/12/26
デジタル化を進めている皆さん、こんばんは!
デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。
2024年12月25日、表記イベントに参加しました。参加者は私を含めて8組10名の方が参加です。そのうち2組が小学6年生の親子でした。
皆さん、それなりにIoTやコンピュータに興味のある方たちだったとは思うのですが、こういったものには初めてのようでした。子供たちはスクラッチの経験や、ロボット教室の経験があるかもしれませんが、大人の参加者は私以外は経験がなさそうでした。
Micro:bitはWEB上にスクラッチに似た開発環境が整えられており、すぐにプログラミングを始めることができ、学習用として優れていると思いました。シミュレータも画面上にあり、プログラムによる動作が表示されるので、わかりやすいものとなっています。
午前中、LEDの点滅を行う実験をしました。Micro:bitの端子から電圧を変化させて点滅を行うものです。ブレッドボードの配線や、LEDの極性を話して理解をしてもらいます。わたしも自分のセミナーでは最初はここから始めますが、担当の野村先生が非常に丁寧に説明されているのを見て、見習うべきことと思いました。
そのあと、リレーを使ってLEDを点滅させる話になったのですが、リレーの原理を説明し、トランジスタを使い、配線の複雑さもあって、電気接点を電磁石で制御する説明はその前のLEDとレベルの飛躍を感じ、これは一般の方には難しいと思いました。それでも皆さん何とか動作させることができていましたが、配線図の通りに線をつなぐことができたからだと思います。
午後は、リレーの制御をもとに、ソレノイド電磁弁の制御実験を行いました。これも回路が複雑でした。小学生が早く組み立てることができるようです。これは私もセミナーをしていて思うことです。潅水装置と組み合わせて、水を出したり止めたりすることができました。
Micro:bitの場合、表示が5×5のLEDしかなく、文字を表示するのには不向きなものといえます。なのでモノを動かすデモンストレーションが参加者には効果的で、実用性も示すことができるといえます。
私が扱っているESP32などは、パソコンとの通信を使って、センサの測定値やその変化を数値やグラフで表示できます。センサであれば、回路は簡単に構成できますので、初心者には優しいように思いました。センサを扱いやすいとも言えます。こちらでも実用性は示すことができます。
結論として、1日で初めての人が理解しながら実用性のあるものを作れるようになるのは大変難しい、ということです。1日でやるのであれば、まず興味を持ってもらい、簡単なレベルで実用的な何かを試せるところまでかな、と思いました。
また、こういったイベントは私の場合も含めてなかなか集客できません。無料で教材まで提供されるといってもこんな感じです。これでは持続可能な活動になりません。先日の「夢授業」でも、興味のあるお子さんは一定数おられるのですが、将来の技術立国のためにブレイクさせる方法はないものでしょうか。
全国の愛好者の皆さん、お知恵をお貸しください。
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デジタル化推進アカデミー
岩田 敏彰
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